本は読んでも空気は読まぬ
◆ちょっと反則気味(これを書いている時点は6月1日)に5月最後の日記。とにかく背中の痛みに振りまわされた1ヶ月だった。帯状疱疹は手強い。まだ完治してないし。
◆活動できない分、いろいろと本を読むことが出来たのは有意義だった。自分としてはありえないペースで読んだ。カフカの『城』とバーバラ・タックマンの『八月の砲声』は途中で投げ出してしまったが。
◆森博嗣の『スカイ・クロラ』は面白かった。さる友人に大学時代から森博嗣を薦められていたけれど、日本のミステリが苦手な私はこれまで読んでこなかった。『スカイ・クロラ』は私の好きな航空戦記なので抵抗無く入り込めたし、私がかつて読んだことの無い削ぎ落とされた文体がかえってユーモラスで面白かった。現在続編の『ナバテア』を読んでいる。こういった本を所持していた相方には感謝の仕様も無い。
◆スピレインの『裁くのは俺だ』も邦訳だけど読んだし、ハンターの『極大射程』も読んだ。極大射程は大学時代に購入したが、これまでどうも入り込めずに数ページ読んでは放り出しを繰り返していたが、今回は面白く最後まで読めた。
◆下に、5月に読んだ本をアマゾンへのリンクとして張っておく。
- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,前田敬作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/05/04
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- 作者: バーバラ・W・タックマン,山室まりや
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/07/08
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- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/10/01
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- 作者: ミッキー・スピレイン,中田耕治
- 出版社/メーカー: 早川書房
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- 作者: スティーヴンハンター,Stephen Hunter,佐藤和彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/12
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- 作者: デーヴ・グロスマン,ローレン・W・クリステンセン,安原和見
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/03/01
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- 作者: 小栗左多里
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2004/04/30
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以下、読みかけ
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/06/01
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日本の失敗―「第二の開国」と「大東亜戦争」 (岩波現代文庫)
- 作者: 松本健一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/06/16
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◆本にも食べ物のように「読みごろ」のようなものがあって、あるときに手にしても面白くもなんとも無い本が、別の機会に手に取ると、寝食を忘れて没頭してしまうほどに面白く読めたりする。そういった意味で、「積ん読」は非常に有効な手段であるように思う。再販制度の支配下にある日本の書籍は、人気が無いと見られるや正規ルートでの入手は不可能になってしまうからだ。(古書店は正規ルートではないので、希望の本が手に入る確率は高まりこそすれ、確実に手に入るとは限らない。)