本は読んでも空気は読まぬ

◆ちょっと反則気味(これを書いている時点は6月1日)に5月最後の日記。とにかく背中の痛みに振りまわされた1ヶ月だった。帯状疱疹は手強い。まだ完治してないし。

◆活動できない分、いろいろと本を読むことが出来たのは有意義だった。自分としてはありえないペースで読んだ。カフカの『城』とバーバラ・タックマンの『八月の砲声』は途中で投げ出してしまったが。

森博嗣の『スカイ・クロラ』は面白かった。さる友人に大学時代から森博嗣を薦められていたけれど、日本のミステリが苦手な私はこれまで読んでこなかった。『スカイ・クロラ』は私の好きな航空戦記なので抵抗無く入り込めたし、私がかつて読んだことの無い削ぎ落とされた文体がかえってユーモラスで面白かった。現在続編の『ナバテア』を読んでいる。こういった本を所持していた相方には感謝の仕様も無い。

◆スピレインの『裁くのは俺だ』も邦訳だけど読んだし、ハンターの『極大射程』も読んだ。極大射程は大学時代に購入したが、これまでどうも入り込めずに数ページ読んでは放り出しを繰り返していたが、今回は面白く最後まで読めた。

◆下に、5月に読んだ本をアマゾンへのリンクとして張っておく。

城 (新潮文庫)

城 (新潮文庫)

八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫)

八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)

「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム

「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム

英語ができない私をせめないで!

英語ができない私をせめないで!


以下、読みかけ

ナ・バ・テア

ナ・バ・テア

日本の失敗―「第二の開国」と「大東亜戦争」 (岩波現代文庫)

日本の失敗―「第二の開国」と「大東亜戦争」 (岩波現代文庫)


◆本にも食べ物のように「読みごろ」のようなものがあって、あるときに手にしても面白くもなんとも無い本が、別の機会に手に取ると、寝食を忘れて没頭してしまうほどに面白く読めたりする。そういった意味で、「積ん読」は非常に有効な手段であるように思う。再販制度支配下にある日本の書籍は、人気が無いと見られるや正規ルートでの入手は不可能になってしまうからだ。(古書店正規ルートではないので、希望の本が手に入る確率は高まりこそすれ、確実に手に入るとは限らない。)