日常、あんなことやこんなこと

残照

 なんだか残照がとてもきれいなことになっていたので写真を撮ってみたり。

 あと、うちの実家の近くにあるパチンコ屋の看板が大変なことになっていたりしました。



■うちの相方が今までかかっていた医者(精神科)から別の医者に転院しました。これまで電車を乗り継いで1時間ほどだったのが、電車とバスを乗り継いで30分(タクシーなら10分以内)の距離になり、これだけでも精神的には楽になったようです。もっとも、転院の根本原因は前の医師が合わなかったというか、ラカン精神分析学で言うところの「知っていると想定される主体」足りえなかったところにあります。転移が起こり得なかったと。まあ患者の話を聞かずに一方的に意見を押し付けるばかりでは成果は出ませんよ。(敢えてかの医師を弁護するなら、彼はアルコール依存症の治療に関しては有名どころなので、精神疾患オンリーのうちの相方はある意味「専門外」だったのかもしれません。)

■この数ヶ月、修士論文関連の文献からある意味逃げるように現代思想系の本を読んでいたわけですが、これで私のものの見方は劇的に変わりましたね。そこから本来の研究分野(ロールズ、ベイツ、ポッゲ)に帰ってくると、なぜか今まで見えづらかったところがずいぶんとはっきり見えてきて、それはそれでよかったのですが、一番変わったのは日常の物の見え方ですね。というか国際公法のゼミで政治哲学・倫理系の研究をしているだけでも肩身が狭いのに、論文に「対象a」だのシニフィアンだの書く訳にもいかず、日常でしか援用しようがないと言えばない訳です。

■ここまで書いていったい何を書くつもりでこのエントリを書き出したのかすっかり忘れてしまいました。風邪は相変わらず治ってはまたぶり返すの繰り返しで、多分そのせいでしょう。そういうことにしておいてください。


■ついでに言うと、今年度に入ってから大学受験以来と言って良いくらい大量の言葉や概念・言説を新たに身につけたのですが、あの頃よりいろんなことを忘れる能力が格段にアップしているために、日常必要なさまざまなことがポンポン抜け落ちていきます。ほとんどトコロテン方式です。先日など、ついさっき相方に約束したことをきれいさっぱり忘れてしまい、さらにそういう発言をしたことすら思い出せず、相方にプッツンと切れてられしまいました。寿命が3年縮みました。
 こうして人は「専門バカ」に変身していくのだなあと痛感せずにはいられません。といっても院を出たら就職するつもりなので専門バカになってしまっては大いに困るのですが。