或る顛末

◆昨日破壊してしまった冷蔵庫は、実はアパートの備品だったのですが、そもそもこの部屋に越してきた時の備え付けの冷蔵庫が壊れておりまして。全く冷えなかったので新品の2代目に交換してもらったのでした。それを破壊した私。

◆管理会社に電話。「ええとですね、冷蔵庫が昨晩突然壊れまして。冷えなくなってしまったのですよ」と。うん。嘘は言ってないですよ。人間としてどうかと思いますが、衣食足りて礼節を知る。冷蔵庫がないとご飯が作れない。つまり人間らしい心も失われる。礼節よりもまずは冷蔵庫。どうにか交換してもらえることに。

◆そうして数時間前にうちにやって来たのは、果たして最初に備え付けてあった冷蔵庫でした。確かにこの傷跡見覚えある。

◆とりあえず電源オン。うん、動いてる。危なっかしいモーター音だけれど動いてる。段々冷えてきた。ちゃんと修理はされていたみたいだ。

◆とりあえず今のところはちゃんと働いている冷蔵庫。よかった。


◆回収された2代目の中を見られたら、明らかに人為的に開けられたピンホールが管理会社の社員をお出迎えすることになる訳ですが、「うちで使っていたときには開いていませんでしたよ」「輸送の時に開いたんじゃないですか」で通したいと思います。うまくいったら、当たり屋という新たな職種への道も開けるかも知れません。