仲間と共に

・ちょっと奥さん、聞いてくださいよ。昨日爪を磨いたんですよ、爪を。そしたらなんか大変なことになっちゃって。
画像参照

・磨いたときはなんとも思わなかったんですが、今朝ふと爪を見たら顔が映ってびっくり。まるで鏡。恐ろしいことになっちゃいました。

・そしてここからは断酒のかたいお話なのでたたんでおきます。
 
 
・今朝、スリップ(再飲酒)する夢を観た。

・実は今日、ネットの友人数名と飲み会をする予定で。

・そして昨晩ふと考えたのです。 「もしウェイターがウーロン茶と間違えてウーロンハイなど持ってきて、しかも僕が間違って飲んじゃったりしたら、それって矢張りスリップになるんだろうか、単なる事故には出来ないのか」 「でも後ろ指指されたりしたくないし、そんなときはきちっと翌日からのリスタートで断酒の日にちをカウントしなおそう。」 なんて。

・そして夢。部屋に大きなガラス瓶が転がっていて。そこには昔全部捨てたはずのお酒がすべて詰まって飲んだこともないような美酒になっていて。テキーラモルトウィスキーとジンとウオツカと純米酒麦焼酎のすべての良い所だけ選りすぐったような。

・あまりの美味しさにひと舐め、ふた舐めとするうちについひと口飲んでしまう。咽喉を駆け抜けるあの懐かしい熱い感触。それは胃の腑にすとんと落ちて。そしてやがて身体を満たすあの独特の酔いの心地。時の流れが急に緩やかになって、体中のこわばりが弛緩するような感覚。

・これほどリアルに夢で酔ったのは初めてで。起きてからドライドランクの症状が出なかったのがせめてもの幸い。


・思うに、この夢は私への警告なのではないかと。 私は今日の飲み会に、何らかの楽しみを掠め取るような気持ちでいた。その姿勢は、酒に溺れていたときの飲み会に臨む姿勢と何ら変わっていない。行けば何か楽しい事があるんじゃないか、という、すべて向こう任せの勝手な考え。それじゃいけない。

・その場に自分がどんな楽しみを持ち寄ることが出来るか。楽しませてもらうんじゃなくって、楽しみを分かち合いに行く、という姿勢。似ているようで実は全然ちがう。それが必要なのでは、と。

・したがって今日は考えを改めて、色々と隠し玉をもって参加させていただく所存。


・そして何より良くないと思ったのが、夢の中で酔った時に、「断酒のカウントをしなおす云々も何も、黙ってりゃわかんないんじゃないか」という、うそ・ごまかしの心が昂然と頭をもたげたこと。今現在どんなに殊勝な気持で酒をやめていたところで、最初の一杯に手をつけたらたちまち心は転向し、昔の自分に逆戻りしてしまう。

・だから、気をつけて、気を引き締めなさい、という夢からの警告なのではないか、と思いました。


追記(21st.Mar.2003)

・飲まずに楽しみました!めでたしめでたし。
・まあアルコールの匂いに、無意識裡に手が伸びそうになって「ハッ」とすること幾度かという、ある意味危ない橋でもありましたが。これから先色々な飲み会を避けては通れない訳で、第一関門突破、といったところです。めでたしめでたし。