勝手口で万博を

・みなさんは、東京都港区西麻布4−12−24にある、「興和38ビル」(地図)をご存知だろうか。

・この住所を聞いただけでピンと来る方は、相当の南米通の方だと思われます。

こちらのサイトをご覧いただければ一目瞭然なのですが、多くの南米の国の大使館が、このビルにまとまって入居しているのです。

・マンションの幾つものフラットに、各国の大使館が隣り合って住まう姿を想像すると、非常に興奮するものがあります。904号のドミニカ共和国の大使が、隣のフラットのニカラグァ大使からお醤油を借りたり、906号のハイチ共和国大使館が留守のあいだに届いたお中元を隣のベリーズ大使が預かったりする、そんな姿を妄想してはニヤニヤしております。

・他にも、丸の内の三菱商事ビル内に総領事館を置くモナコ公国や、名古屋電気学園内に総領事館を置くセーシェル共和国のような、凡人の想像力をはるかに凌駕する国が存在するのです。学校の中に総領事館。会社の一室の扉を開けると、そこはもう異国。そんな光景。

・ああ、世界って、広いんですねえ。