ひとときのやすらぎ

 高校時代の友人T氏と出かけてきました。普段なら待ち合わせの喫茶店でビールを飲むのですが、今日はそういう訳にはいかず、コーヒーと細巻き(コイーバ・クラブ)で過ごしました。
 京都の八幡にある、岩清水八幡宮に行こうという事になり、それなりに自然を満喫。狸を目撃したり、竹やぶに巨大キノコ(笠の直径最大で三十センチメートルはあった。)の群れを見つけて激しく気分を害したり、帰り道でT氏のご両親に出くわしたり、マツケンサンバⅡを口ずさんでいるところを農夫(推定60歳)に目撃されたりと、ゆるい空気を醸し出しながら歩き倒しました。
 ここまではそれほど酷いアルコール欲求は出なかったものの、矢張り何か物足りない。そしてカラオケをするに至ってより物足りなさを感ずるようになった。
 それでも今日も一切アルコールは摂取せずになんとか過ごした。なんとかなるもんだなあ、と思う反面、帰宅した時にえもいわれぬ疲労感と虚脱感が。何かが、違う。何か足りない。そして、空しいのだ。あの泥酔する感覚。あれをいつになったら忘れる事が出来るのだろうか。