勝ち目などないのに

 今、まさにアルコールの退薬症状が1つのピークを迎えようとしています。激しい苛立ちと焦燥感。そして不安感。気分は酷く落ちこみ、手のひらに薄く汗をかいている。

 夕方頃からずっと、死のうか死ぬまいかの自問自答に悶えており。頭の中ではずっと鬼束ちひろの『infection』が流れつづけて止まらない。
 そんな事はどうでもいい。今、苦しみながら生き延びて、この先に一体何が待っているというのか。研究は行き詰まったまま、修士論文の作成は一向に進んでおらず、また、進む見込みもない。
 今まで飲酒する事で逃避してきた現実のすべてが束になって襲いかかってくる。そうだ、逃げ道はないのだ。