◆相方の蹴りは早い。空気との摩擦で靴が燃える。すんでのところでかわしても、確実に衝撃波で倒されます。私の頭が薄くなったのは、蹴りをかわし損ねたからです。

◆私は高校時代からずっと、米軍のジャングルブーツのレプリカ品(本物は高い上にジャストサイズがなかなか手に入らない)を愛用しています。といっても1〜3年で履き潰してしまうので、かれこれ5回ほど買い換えてきました。一昨年の冬に買った(多分)五代目も、ソールがはがれてきたところを修繕しつつ騙し騙し履いていましたが、もうそろそろ限界だということで買い換えました。今度は少しデザインの違うもので、レディスサイズもあったので相方とおそろいで購入。五代目までのものよりもクッション性が格段に良い。

◆そして相方はブーツを見ると元自衛官の血が騒ぐのか、何とか軍人らしくぴかぴかに仕上げようと毎日ためつすがめつ鏡面仕上げの研究に没頭。上の写真は自衛隊秘伝の、厚塗りした靴墨を燃やして溶かしてつるつるに仕上げるという荒くれ磨き技。そのうち鍋で煮て食べだすんじゃないかとやきもきしています。





◆食べるといえば、私の近年のお気に入りがライ麦パン。普通のパン屋さんで売っているのはせいぜいライ麦が50パーセントまでで、ふんわりした食感のものが多いのですが、私はもっとライ麦が多いほうが好きなのです。でもライ麦100パーセントはちょっときつかった(パンというよりも麦を押し固めて炊いた感じだった)ので、80パーセントくらいが良いのかな、と思います。それでも普通の小麦パンほど空気が入っている感じはなくて、ずっしりと重いです。切ると糸状に繋がった切りくずが出ます。

◆そしてイーストではライ麦は膨らまないので、そのぶん「サワー種」というものを使って膨らませるのですが、そのせいで独特の酸味とすっぱい香りがします。うちの相方はこれがお気に召さないらしく、私が食べている横でしきりにケチをつけます。(普通のパンは「何枚切り」とか「何個入り」ってかいてあるのにライ麦パンだけ「何グラム」と表示してあるのがそもそもパンとしておかしい、何で酸っぱいのか、そもそもナポレオンはその少年時代に、ライ麦パンを食べるのがイヤなあまり家出をしたくらいなのになぜそんなものをわざわざ食うのか、など)

◆ですが上の写真のようにマーガリン(べにばなハーフ)を塗って生ハムとチェダーチーズを挟んでやると、酸味も気にならず非常に美味しくなるのを発見してたのでさっそく相方に(満面の笑みで)これなら美味しいよと薦めてみたところ。 一口食べた後、無言。 二口、三口とどんどん遅くなるペース。やっぱり無理だったらしい。