うぜえよ

・髪の毛が伸びてにっちもさっちも行かなくなったというか、今まで気づかぬ振りをし続けてきたのがもうそろそろ我慢の限界っぽくなったので美容室に電話。最後の5が押せなかったテレフォン(←ネタが古くてゴメンナサイ)。電話が苦手でしようがない。

・昔はきつめの酒を何杯か引っ掛けてから出ないと美容室に予約が入れられなかったし、まして美容室に立ち入るのは敵の組事務所に立ち入るようなもので、しこたま酔ってからでないと行けなかった。

・今はもうしらふで予約の電話と言う名の果たし状を送りつけ、敵地に乗り込まなくてはならない。

・じゃあそんな気遣いのいらない安い床屋にでも行けば良いじゃないか、と人は言う。けれど、私は頭の形が若干いがんでいるので、それを見抜いて長さを微調整してカットしてくれるくらいの技術屋に切ってもらわないと、惨憺たる髪型になってしまう。しらふになって誇大化した自己意識が、少しでもマシな髪型に整えていないと人から嘲笑されるのではないかと不安を増大させる。

・そういったこまごまとした些細な躓き、苛立ちが、私の生に対する疲労感を倍加させる。そういったものが積み重なっていて、抑うつ状態になる。こんな愚かしい無限ループを一体どれだけ続けてきたんだろう。ああ、うざい。