禁じられた悦び

・今朝、麦酒を飲む夢を観た。鋭く冷えたジョッキになみなみと注がれた麦酒をカラカラに渇いた咽喉に流し込む快感。「一気!イッキ!」と囃し立てる声が周囲に木霊する中、食器の麦酒を飲み干し、大きく息をつく。そしてやって来る満足感と後悔の念。

・断酒9ヶ月のメダルミーティングを2日前に控えながら飲んでしまった後悔の念と微酔いの愉悦の間を行き来するうちに目覚めて、ホッとする。

・目覚めてより後もしばらくは酔った様な感覚が続き、私を悩ませた。今はもう、感覚は正常に戻ってはいるものの、何故となく寄る辺のない虚しい感じがする。

・もう、あの、真夏の冷えたジョッキの愉しみは二度と味わえないのだ。