生きる喜び、そして

 1時間ほど前に目覚めました。生きています。陽光が、今、ここに生きている喜びを教えてくれます。かすかな空腹感が、生きていることを実感させてくれます。

 こんな私が生きていてもいいんだろうか。心の奥深くから来る問いかけをねじ伏せながら、昼食を作ろうと思います。

 生きるためには他の生き物を殺さなければならない。動植物を問わず、その生を途中で断ち切って、私の生を繋ぎとめる糧にする。原罪とも、業とも呼ばれるそれ。そうまでして生きるからには、無駄に血を流すことはしてはいけないのだろう。それが自分の身体であっても。

 とりあえず、食べる前には、必ず「いただきます」を忘れずに言わなければ。

「いただきます」は、「命を頂きます」だから。


  By林原めぐみ