生きる苦しみと

◇今日は2度もパニック発作を起こしてしまった。しかも自分の部屋で。原因はハッキリしている。自分のこれからの行く末について、あるいは将来設計などについて、どうしても考えなければならなかったからだ。

◇発作が起こると、呼吸が浅く、早くなり、乱れる。手足は冷たくなり、嘔吐感を併発。脈は速くなる。顔面も蒼白になる(らしい)。訳がわからなくなり、どうして良いかも判らなくなる(パニック)。手当たり次第に効きそうな薬を舌下投与して、部屋の隅で頭を抱えて縮こまって症状が治まるのを待つ。

 と、ここまで書いて、この症状を以前にどこかで読んだような気がして、本棚にある米軍戦闘マニュアルの邦訳本を取り出し、「野外救急処置法」の項目を見る。あった。

「ショック症状」
戦場における負傷時、外傷に伴って、以下の症状を発症する場合がある。

めまい、嘔吐感、目がうつろで瞳孔が拡大、呼吸が浅く乱れる、呼吸困難を併発する、顔面が蒼白となる、脈拍が弱く速くなる

戦場では負傷時の損傷よりも、ショック症状から錯乱状態に陥る場合もあり、軽視してはならない。予防策として、頭部に損傷が無い限り、足許を高くし、毛布やポンチョ等で身体を温める。また、常に話しかけ、励ましつづけることが重要であるが、この時負傷者に直接怪我の状態を話したり、傷を見せないこと。

 戦場のような極限状況下で起こるはずの症状が、ごく普通の平和な街の、静かな部屋の中に住んでいるこの私に起こるとは一体どういうことだ。私の精神状態が、戦場の兵士と同じくらいの極限状況に置かれているということか。