灰色の瞳

 はてなユーザーの方ならよくご存知のことでしょうけれど、はてなダイアリには、日記の見出しごとにカテゴリーを設定する事で、日記を整理することができる、という機能があります。

 はてなを始めた頃は、何の疑問も持たずに自分の日記を内容ごとにカテゴライズしていた訳なんですが、いつの頃からか、自分の日記のカテゴリが「雑感」「近況」だけで占められるようになり、ふと疑問を感じるようになったのです。

 別にカテゴリ分けをする必要はないんじゃないか、と。そもそも、何の為に今まで日記をカテゴライズして居たのか、その目的もわからない。そしてなにより、ここのところ自分の日記が、どうカテゴライズして良いのか分からない、グレーゾーンにかかったような内容が増えてきた。

 日記を書き出した時点で、「こう言う内容にしよう」と決めて、カテゴライズしてタイトルも決めて書き出す。しかし、書いているうちに、話がだんだんと膨らんでいき、それについての省察や思惟も書き加えられてゆき、出来あがる頃には何とも分類のしようのない、ダラダラと思うままのことを書連ねた駄文になって居る。

 こういうことが幾度も続き、もはやカテゴリ分けする意味はないと、そう判断して、現在に至っております。たぶん、後になって日記を整理しようなどと思いついた時に、途方に暮れるのでしょう。でも、分類のしようがないのだから、仕方ないのです。そもそも普段物事を考えるときも、白黒判断をつけたり二分法的に考えるのが苦手で、いつも灰色の瞳で物事を眺めているのです。

 強いて言うなら、「分類不可能」。あるいは「アルファであり、オメガである」とか。