駅

 電車のなかで、好みのタイプだなあ、と思う後ろ姿の女性を見掛けたわたくしは、むっつりスケベなしかめっつらを決めて、心の中で「振り向け」「振り向け」と念じ続ける曾祖父秘伝の魔術「スケベニンゲン」を発動すると、振り返った女性の笑顔は、まさしくヨハネ・パウロ2世のそれでした。使う魔法を間違えた。パルプンテ

 その女性はこちらを向いて微笑むと、神が起こした奇跡について長々と説法を始めるようなオーラを発現しだしたので「これはマズイ。むしろこちらが神に召される。」そう思ったわたくしは、斜め下45度をうつむき加減で見つめながら隣の車輛に移動しました。


 オチなんかありませんよ。ただの近況報告ですから。つまんなくてすいません。