城 vol.2

・エラーだらけの履修登録を修正すべく大学院へ。

・学部事務室でエラーの内容の詳細を聴き、把握し、早速修正登録すべく学内のパソコンルームへ意気揚々と入った私。

・けれど学内パソコンは私の立ち入りを許可してくれないのでまた悶死。パスワードがわからない。長い休学生活の間に忘れてしまったようだ。

・仕方がないので大学院事務室にパスワードを教わるべく向かうと、「学部事務室で訊いてください」と。

・ガックリうなだれつつもと来た道を戻り、「パスを」と問うと「それは情報システム課に訊いてください」と。

・さらにガックリと遠い目をしながらまたもと来た道を戻りパソコンルームのある建物の隣にあるシステム課へ。

・そこでようやくパスワードを教わり、再びパソコンに向かう私。そんな痛めつけられた私をさらにパソコンがいじめる。まだパスワードが違うという。

・もう完全にカフカの『城』だなあと思いつつまたシステム課へ。もはや半笑いの顔。

・システム課の職員さん3人がかりでの奮闘の結果、私自身でパスワードを変えた可能性が高いという結論に落ち着く。


・私が最後に大学院に通っていたころはもうアル中真っ盛りでして、寝起きのウオツカラッパ飲みに始まり、通学途中も白角水割りでキめ、研究室に着いたら机に常備していたウィスキーかテキーラを飲み続けるという、今考えると割りとヒドイはじけっぷりをしておりました。したがって、そうした泥酔状態の勢いでパスワードを勝手に変更したまま記憶をなくしてしまった可能性が高いのです。

・ほとんどすべての苦労の種を自分でまいてしまっていたというソフォクレスの『オイディプス』のような境遇に陥り、忠臣クレオンのごとくただただ傍にいてくれた相方には感謝するしかなかった、そんな大学院復帰戦でございました。