池の小石ではなく
・今日AAで考え、仲間と話したこと。
・AAのプログラムというか、なんとも形容しがたい力が、だんだん私に沁み込んで来る感覚があって、嬉しいのです。
・私がスポンジなら、去年までの私は丁度、ギュッと力いっぱい握り締めてウィスキーの樽の中に入れて、パッと手を離したような、そんな状態。スポンジの奥深くまで目いっぱいウィスキィを含んでタプタプで。
・それが、半年以上かけてようやく中まで乾いてきて。
・そして9ヶ月以上経って、だんだんとAAのもつ回復の為の「力」のようなものが、じわじわと沁み込んで来たような、そんな感覚を、実感として持つことが出来るようになったのです。
・勿論まだまだスポンジの大部分は乾いたままで、少しでもお酒をたらせばすぐにしみこんでいっぱいになってしまうでしょう。
・それでも、少しづつAAの力が沁み渡って来るに連れて、心が穏やかになってきたし、何より心から「死」と「アルコール」が遠のいていって。少しは生き易くなった気がします。
・これが一時的な錯覚なのか、恒常的な感覚なのかはこれから先、解かって来るでしょう。
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・酒の酩酊で誤魔化して生きていたとき、感覚は何か膜に覆われたような感じで、それはそれで楽だった。いざ断酒すると、その膜が取り払われて、むき出しになった頭に外界の刺激が突き刺さってくるようでつらかった。でも今は、その刺激を多少緩和して受け取ったり、身をかわしたりすることが(少しづつではあるけれど)出来るようになった。そんな気がします。
・うれしいです。
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・もし、かたくなに心を閉ざしたままで居たなら、何年AAの中にあっても、きっと池の中の小石のように中まで水が沁み込んだりはせずに、内面は何ら変わらなかったのかもしれません。
・私のかたくなな心を開いてくれた数多くの仲間の寛容さと思いやりに、やさしさに、あらためて、ありがとうの気持ちでいっぱいです。