模倣と創造と迷妄と
私が、ウェブサイトを立ちあげようと思った直接のきっかけは、先日書いたようなこともあったし、何より夏休み中の私の生存確認のためというものでした。
そして、いざ私がサイトを作るにあたって、どのようなコンセプトに基づくべきか、即ちサイトの方向性をどうするかを決定するにあたり、模範としたのが、以下のサイトでした。
日頃この2つのサイトを見るにつけ評判を聞くにつけ、「ああ、私がサイトを持つなら、こんなほのぼのとした、暖かくて愉快なサイトにしたいものだなあ」と思って居たのです。
しかしそれは私の心の「陽のあたる場所」が考えたこと。私の心の闇の部分が、いつかサイトを作るなら・・・と、づっと念頭においていたのが、このサイトでした。
◆終わる世界 (本家は何度も潰され、今はコピーサイトしか残っていない。)
内容の真偽や是非は置くとして、その、命一つを切り売りしてコンテンツとするという発想は、私に大きな衝撃を与えました。
結局私は、これらのサイトのそれぞれの特性をミックスしたようなサイトを目指したのですが、結果としてそれはそれぞれの個性へと還元されてゆきました。「終わる世界」的な要素はウラ日記へと去りゆき、「おでん」の要素は今でも写真メモで拝借しています。そして「ふらむぼん」は、模倣するにも個性が強すぎ、いまだに乗り越えることの出来ない、それはまるで父の背中のような存在です。
私はこうやって、全てを借り物から出発し、巧くそれらの要素を統合しあるいは止揚したかに思っていましたが、結局模倣は何も生み出す事無く、今皆さんのお目汚しとなって居るこのサイトが残り滓となってネットの海を漂っているに過ぎません。
はやく自己を確立して、「これが私のサイトだ!」と胸を張って言えるようになりたいものです。